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私がイラストを学んだのは、アメリカの大学。

4年制の イラストレーションという専攻を選んだ

日本のイラストレーションについては良く分からないままアメリカへ

始めの2年間はひたすらモデルデッサン、骨や筋肉の構造とそのテスト(笑)

カメラのクラスで構図の勉強、そして街へでてスケッチをするというもの。

とにかく毎日基礎固め。

そして3年目で専門的に学ぶ学科を選択できる。

私はGeneral Illustrationという一般的なイラストを学ぶ学科へと進んだ。

他に進める学科としては、Fashion Illustration, Restoration(修復科), Fine Art,

Toy Design, Animationなどなど。

私の学科は、油絵、水彩、ガッシュなどを主体に

「イラストとは何か」ということを現役で活躍している

イラストレーターの先生方々から学びました。

アメリカのイラストレーションとは…。

一言では伝えきれないけれど、強いて言えば「風刺画」的な発想が強いかもしれない。

だからその分、画力は当たり前に問われる。

アメリカンイラストレーターとして代表的な人と言えば、

ノーマン・ロックウェルかもしれないですね〜。

 

良く言われた事は

「アイディアだけが優れていてもダメ、画力だけあってもダメ」

「頭と手を繋げて、紙に表現できるのがイラスト」ということ

そして一番心に残っているのが、現役の先生がアートディレクターと

クライアントとの打合せ中の会話。

そのアートディレクターが

「彼女なら、その絵30分あれば描けますよ」

クライアントが冗談で

「じゃー、ギャラも1/10かな!?」

そこで先生は

「30分で描けるようになるために、30年絵を描き続けているのですよ」

………そうなんです。

さささ〜っと描いた絵にその彼女の歴史が入っているのです。

ずーっと真摯に絵と向き合って来た時間が。

だから、簡単に描いているようで、描けそうにみえても、

その歴史を考えれば、それがどんなに難しいことか分かると思う。

そして、彼女の絵には「意思」がある。

まるで「生き物」

 

日本に帰国して、古美術商での勤務で本当に素晴らしい日本画を間近に見れたことは

イラストを描く上でとても素晴らしい勉強となった。

日本のイラストレーションと漫画の原点は日本画にあると思った

決まった「画題」の中でそれぞれの絵師が、

自分たちの持っている技量や想像力を駆使し、表現する画面。

同じ画題でもそこに入っている魂がそれぞれの物語を語る。

でも、それは決して絵師のエゴが語りかけてくる訳ではなく、

その画面に描かれているものや人が

「ここだよ、あそこだよ、これだよ、なになに?」と

おしゃべりを始めるよう。

またこれも絵師が生んだ「生き物」

 

アメリカと日本。表現の方法は違えど、素晴らしい絵にはやはり

とてつもないエネルギーが入っている。

もちろんそこに「エゴ」はない。

 

さて、2年前くらいからイラストレーターとして本腰を入れた、ヘタレな私。

「絵を描くという事は、自転車に乗るのとちゃうねんで。筋肉と一緒や」と

イタリア系アメリカ人の先生が口を酸っぱくしていたことを痛感しました。

衰えている!がびーん。

なので、なるべく毎日絵に向き合うように…。

私の旅はこの先とても長い………だから面白い

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